2024年7月4日、東京 – 車載アンテナの世界的リーダーである原田工業株式会社は、大規模IoTサービスプロバイダーおよびインテグレーターのUnaBizと協業し、Sigfox 0G技術ベースの車両追跡ソリューションと自動車業界向け車載アンテナの設計と製造を行うことを発表しました。
原田工業は1957年から自動車用ラジオ受信アンテナである「Lock Antenna®」を提供してきました。それ以来、同社は中国、ドイツ、アメリカ合衆国などに拠点を持つ、グローバル自動車メーカー向けのOEMサプライヤーとして成長してきました。
原田工業とUnaBizの協業においては、研究開発チームが共同で、Sigfox 0G技術を搭載した「フィルム型車両スマートトラッカー」を開発します。このトラッカーは自動車のフロントガラスィンドウに取り付けることができ、透明なフィルムのため運転者の視界を妨げません。また、フロントガラス上部に設置することで、電波環境が向上し、Sigfoxネットワークの受信が向上します。この後付け可能なトラッカーに続き、自動車メーカーが車両組立時に直接組み込める完全統合型のSigfoxベースのソリューションも開発されます。HARADAの先進的なアンテナと組み合わせることで、この統合ソリューションは業界に幅広いユースケースを提供することができます。
車両制御およびカーナビゲーションシステム向けのTier1車載プラットフォームソフトウェアプロバイダーであり、原田工業の既存のパートナーである株式会社ミックウェアも、追跡およびテレメトリソフトウェアプラットフォームの開発にUnaBizと共に取り組みます。
原田工業とUnaBizは、新たに開発された自動車製品の様々な戦略を模索し、2024年後半までに市場に投入する計画です。
原田工業の執行役員 原田恵吾氏は、今回の協業に対する熱意を次のように語ります。「UnaBizチームと協力し、私たちの無線通信技術の専門知識を組み合わせ、自動車業界を前進させられることを大変嬉しく思います。Sigfox 0Gとそのグローバルな展開は、強力でありながらシンプルでエレガントなLPWAN技術で、当社の車両製品やアンテナ製品ラインに容易に統合することができます。私たちは、最高の製品とサービスをお客様に提供するため、技術革新を牽引し続けることにコミットいたします。」
原田工業は9カ国13都市に拠点を置き、アジアパシフィック、ヨーロッパ、北米、中米市場をサポートしています。UnaBizはSigfox 0G技術によって強化されたグローバルな0G事業者を通じて、世界70カ国以上でネットワークを展開しています。
UnaBizのCTO Alexis Sussetは次のように述べています。「Sigfox 0G技術の活用と応用が自動車業界でますます増えている中、世界的な自動車メーカーに向けてサービスを提供する世界クラスのサプライヤーである原田工業と協力できることを嬉しく思っています。ヨーロッパや日本の自動車OEM顧客は、資産追跡、盗難車両の回収、テレマティクスにSigfoxを活用しています。原田工業のアンテナの知識は独自であり、私たちがグローバルに展開し、自動車業界に特化したソリューションを提供するための大切な要素です。同業界のデジタル変革を支援するために、これほど重要な協力関係を開始できることに、これ以上ない喜びを感じています。」
株式会社ミックウェアの取締役 瀬川琢磨氏は次のように加えています。
「ミックウェアは、原田工業およびUnaBizというそれぞれの分野でのリーディングエキスパートと協力し、車両追跡とテレマティクスの未来を革新していくことに興奮しています。我々はソフトウェアやその他のデジタルツールに関する深い知識を活かし、エンドユーザーに現代的、魅力的な体験を提供し、業界をリードするソリューションと製品を構築していきます。」
