2020年9月4日 – 台湾台北市 – 新光コミュニケーション、銓準科技有限公司、およびUnaBizが、台北東部地区に2,258台ある水道メーターを使った「スマート水道メーター運用試験」で優勝しました。
このプロジェクトは新光グループの子会社、新光コミュニケーションが陣頭指揮を執りました。新光グループにとってこのプロジェクトは、シンガポールと台湾を拠点にし、スマートガスと水道メーターを取り扱うモノのインターネット(IoT)企業UnaBizと正式に水道事業市場へ参入した記念すべきプロジェクトになりました。
同社の水道事業参入への道のりは、松山区、南港区、中山区、信義区、内湖区内70か所以上の場所にUnaBizのスマート水道検針器「UnaMIU(メーターインターフェース装置)」を設置することから始まりました。弓銓企業股份有限公司(Energy Management System Co., Ltd.)の子会社、銓準科技有限公司(Water Measurement Expert Company)が水道メーターを、UnaBizがスマート検針器とSigfoxの低電力0Gネットワークを提供しました。
台北自来水事業処(水道局)は、「スマート水道メーター運用試験」の期間中、台北市の主要地域7か所で合計15,400台のスマート水道メーターを展開し、今後3年間でさまざまな種類のスマート水道メーターのテストを実施します。
台湾経済部水資源局によると、2020年の台湾における平均漏水率は15%で水の年間損失量は約5~7億トンです。この量は「国民の生活用水と工業用水を2か月以上十分に供給できる」量です。現在、水道事業会社は毎月、家庭に設置されているメーターの検針に代理店の担当者を派遣しています。このプロセスはコストがかかるだけでなく、誤検針が発生する場合もあります。漏水が検知されなかったり、修理されない状態で貴重な水資源を浪費してしまったりすることがよくあります。
2019年、台北自来水事業処(水道局)は、2020年から12年間で、市内168万世帯にスマート水道メーターを設置する計画を正式に発表しました。このプロジェクトの費用は48億新台湾ドルと見られており、これに合わせて建築基準法も改正され、今後新たに建設する建物にはすべて、スマートメーターを設置しなければならないことが定められました。水道メーターのデジタル化によって、世帯の水道消費に関する正確な情報はリアルタイムで水道事業会社に送信されるようになるので、給水効率の向上に繋がります。これが実現すると、水道事業会社は漏水場所を特定し、長期的に水を節約できるようになるのです。
UnaMIUはまず、2019年に台北自来水事業処が南港区で行った実証実験に使用されました。このスマート水道検針器は、2019年9月から2020年1月までの間、南港区ジヘ国立マンションの屋上に設置されました。その5か月間の試験では、データのアップロードが99%の割合で成功していることが確認され、この数値は実施した試験の中で最も高い数値でした。
スマート水道メーターソリューションであるUnaMIUは、9月24日~26日まで世界貿易センターで開催される台湾国際水ウィーク見本市で展示されます。UnaBizブース(A0610ホール1)と弓銓企業股份有限公司(Energy Management System Co., Ltd.)ブース(A0513)にお越しいただき、このスマート水道メーターが水道事業会社の運用向上、情報の収集、そして水の保全に関する一般教育にどのように役立つのかを詳しくご覧ください。